就業までにかかる時間を半分に短縮する

2020年3月に実施されたOECD加盟国の世帯調査では、収入のない状態が3か月続くと、40%の人々が貧困ラインを下回ることが分かりました。経済協力開発機構(OECD)は、38か国が加盟する政府間組織。40%は28か国で収集したデータに基づく数値(出典:OECD(2020年)、「幸福度白書2020:よりよい暮らし指標(How’s Life? 2020: Measuring Well-Being)」)。 就業はもっと速く、もっと簡単であるべきで、仕事探しにかかる時間を短縮することで、求職者のウェルビーイングと暮らしに大きな影響を与えることができると確信しています。

2030年までに Indeed は、求職者が就業するまでにかかる時間を半分に短縮することに取り組んでいます。Indeed の求人プラットフォームで就業したユーザーが就職活動を始めた時点から、採用オファーを獲得するまでの期間。

立ち止まって電話を取り嬉しそうな表情を浮かべる、カジュアルな服装をした有色人種の男性
A white man with a prosthetic leg and low ponytail is sitting at a home office desk at in front of his computer and smiling at a mobile phone

仕事探しをもっと早く、もっと簡単に

Indeed には、求人市場に存在する中でも非常に大規模なデータのプールがあります。事前調査では、ほとんどの人が仕事を見つけるまでに約15週間かかっていることが分かりました。 

仕事探しがそれほど困難であってはなりません。ワンクリックで仕事を見つけられるようにしたいと考えています。個人が活躍すれば、コミュニティが成長し、社会が繁栄します。

Indeed は分析結果とプラットフォームを運用し、求職者の就業を支援するだけでなく、仕事探しのプロセスをもっと早く、もっと簡単にするお手伝いをしています。

就業までにかかる時間を短縮するためのアプローチ

求人や採用のプラットフォームを使う求職者が、就業するまでの時間を測るための確立された手法はどこにも存在しません。

Indeed オフィスのデスクに座り、デスクトップパソコンを使っている、眼鏡をかけた白人女性

仕事を探し、応募する求職者の行動パターンは、極めて多様です。何か月間もかけて求人投稿をたまに閲覧して仕事を探す人もいれば、その日のうちに仕事を見つけるつもりの人もいるでしょう。そのため現在もその測定は難しいものといえます。一方で、Indeed はリアルタイムのサービスベースでのシグナルと、進化し続ける求人市場に対する第三者のベンチマーキングを使用し、求職者のユーザーエクスペリエンスを評価する体制を整えています。

 

Two people sit on a couch at an Indeed office engaging in a conversation

しかし、就業までにかかる時間を短くするためには、求職者が応募や面接に進む手前の仕事探しを始めた時点からの期間が把握できなければなりません。この1年、Indeed を使用して仕事を見つけたユーザーのフィードバックデータを用い、就業までにかかる時間に関する大規模で拡大中のデータセットを構築し、このデータセットを活用することで就業までのさまざまな過程を深く理解できるようになりました。それと同時に、データサイエンティストやリサーチャーを始めとした分析チームを立ち上げ、多様な行動パターンの中から仕事探しの開始点を正確に特定し、就業期間を計測するための検証を進めました。

まず最初に、2030年度に「約半分にする」という目標に向けた2021年度の基準値(ベースライン)は約15週間であることが分かりました。2022年3月31日時点の基準値。Indeed の求人プラットフォームで就業したユーザーが就職活動を始めた時点から、その90%が採用オファーを獲得するまでの期間。2021年9月から2022年3月までの間に就業が確認できた Indeed ユーザーのデータから集計。

2022年には、就業までにかかる時間を正しく測定する方法を確立しました。現在は、求職者がいつ就業オファーを獲得したかを示す「就業シグナル」の特定が可能になっています。 

就業までにかかる時間を半分に短縮する長期目標に向けて、求職者と採用企業のどちらのプロセスも理解する必要があります。2023年度には、Indeed のデータを使用して、採用までの各ステップの測定が可能な、、採用企業の「採用までの時間」Indeed 上で求人情報が作成されてから、その求人情報に対して最初の採用が報告されるまでの日数を定義する、採用企業向けの指標。 に注目し、取り組みを加速しました。

現在、Indeed プラットフォーム上に掲載された求人が、最初の採用に至るまでには 55日間は、2023年12月に Indeed で実測された、求人が作成されてから最初の採用までの平均日数。、平均で55日間かかります。採用企業の採用プロセスには、求人を掲載し、求職者からの応募を受け付け、履歴書を確認し、面接を実施することが含まれます。Indeed は自社データを使用して採用プロセスを理解し、プラットフォーム上のプロダクト機能を通してプロセス全体の課題を解消することで、採用企業の採用と求職者の就業までにかかる期間を短縮しています。

今後も私たちは、求職者が就業するまで、そして採用企業が採用するまでにかかる時間について、継続的に知見を深めていきます。また、責任あるテクノロジーの使用によりプロダクトを進化させて、検索結果の質を向上させること、そして求人検索プロセスの各ステップでの負担軽減と自動化を通して採用プロセスをシンプルにすることで、採用までにかかる時間を短縮し続けます